はちみつの種類と味の違い|花別の色・香り・結晶しやすさと、好みの見つけ方

はちみつの味と色は、ミツバチが蜜を集めた花によって大きく変わります。迷ったらクセの少ないアカシアやれんげから選び、気になる花は少量の食べ比べセットで試すのが失敗しにくい方法です。

はちみつは常温で長く保存でき、届くまで数日待っても品質の心配はありません(全国はちみつ公正取引協議会)。そのため、花の種類をそろえて選ぶなら、店頭よりも種類の多い通販が便利です。

このページでは、よく売られている14種類のはちみつを、色・香り・結晶しやすさ・向く使い方で一覧表にまとめました。味の説明は、全国はちみつ公正取引協議会、日本養蜂協会、自治体、生産者の公式な説明をもとにしています。

先に結論:好みと使い方で選ぶ、はちみつの種類

クセがなく、何にでも使いやすい
アカシア。色が淡く、結晶しにくい。
日本らしいやさしい味
れんげ。まろやかで上品な香り。
さわやかな香りがほしい
みかん・オレンジ、シナノキ(菩提樹)。
濃いコクと個性を楽しみたい
そば、くり、とち。
その土地の味を楽しみたい
百花蜜。季節や地域で味が変わる。
好みがわからない
少量ずつの食べ比べセットで試す。

通販で買うなら、この4つから

迷ったら5種類を選んで食べ比べ

かの蜂 選べるお試しセット 90g×5

2,485円(100gあたり552円)

クセのない国産アカシア

北信濃養蜂場 長野市産あかしあ 300g

3,590円(100gあたり1,197円)

国産れんげを送料無料で

渡辺養蜂場 愛媛県産れんげ 500g

3,748円(100gあたり750円)

濃い味の代表・そば

かの蜂 北海道産 そば蜂蜜 300g

1,656円(100gあたり552円)

14種類の一覧表を見る/食べ比べセットを比べる

はちみつの味と色は、蜜源の花で変わる

ミツバチはいろいろな花から蜜を集めますが、花によって色・香り・風味が違います(全国はちみつ公正取引協議会)。農林水産省の資料でも、はちみつは蜜源の花で分類され、色は花の種類によって「淡黄色から黒褐色まで様々」とされています。

目安として覚えておきたいのは、色が淡いものほど風味がまろやかで、濃くなるほどクセが強くなる傾向です(千葉県の百花蜜の説明)。アカシアやれんげのような淡い蜜は、パンやヨーグルト、料理まで幅広く使われます。そばやくりのような濃い蜜は、苦みや独特の香りがあり、好みが分かれる個性派です(千葉県・かの蜂)。

ただし、同じ花の蜜でも、採れた時期や天気、地域によって色は微妙に違います(山田養蜂場)。日本養蜂協会は、日本にはそばや栗のようにクセの強い花が少ないため、国産のはちみつはクセが少なく、風味がきめ細かいのが特徴だとしています。

香りを楽しむなら「あまり温めていない蜜」

はちみつの香りは、温めると香り成分が飛んだり、加熱による反応で変化したりします。全国はちみつ公正取引協議会は、元の香りを楽しみたい人には、あまり加温していないはちみつを選ぶのがよいとしています。逆に、料理に使う人や香りが苦手な人には、香りが控えめなもののほうが向くこともあります。

花別の早見表:色・香り・結晶しやすさ・向く使い方

よく売られているはちみつを、色の淡い順に並べました。香りや味、使い方は、かっこ内の出典の説明です。結晶しやすさは、全国はちみつ公正取引協議会の説明(果糖の多いアカシアが結晶しにくく、れんげ・みかん・クローバーが続き、菜の花・そばは結晶しやすい)を基本に、生産者の表示で補いました。

カードの「蜜の色」について色の濃さの目安です。淡い蜜ほどクセが少なく、濃い蜜ほど風味が強い傾向があります。

はちみつの種類と特徴(蜜源の花別)
花(蜜源)色の目安香り・味結晶向く使い方
アカシア 淡色で淡白な味とやさしい香り(協議会)。クセのない繊細な味わい(山田養蜂場)しにくいパン、ヨーグルト、紅茶、料理全般(千葉県・山田養蜂場)
れんげ まろやかでクセが少ない(千葉県)。やさしく上品な香りと甘み(山田養蜂場)中くらいそのまま、ヨーグルト、お菓子づくりの砂糖代わり(千葉県)
クローバー クリーミーな口どけと、ふんわりやさしい甘さ(山田養蜂場)。蜜は淡黄色(日本養蜂協会)中くらいヨーグルト(千葉県)、パン
菜の花(なたね) クリーミーなコクのある味(千葉県)。まろやかでほのかな香り(花の道)しやすいパン、スパイスを効かせた肉料理(千葉県)
みかん・オレンジ 柑橘系特有の酸味と強い香り(千葉県)。フルーティーで甘い香り(山田養蜂場)中くらいパン、紅茶(千葉県)
ラベンダー 優しい香りと品の良い甘み、後味はさっぱり(杉養蜂園)—お菓子の香り付け、隠し味(千葉県)
シナノキ(菩提樹) ハーブのような香り、スッとするミントのような感覚(十勝ベリーファーム)しやすい紅茶・ハーブティー(大野養蜂園)、コーヒー、チーズ(十勝ベリーファーム)
りんご フルーティーな香りと味わい(北信濃養蜂場)—ヨーグルト(千葉県)
さくら ピリッと豊かな香り(大野養蜂園)しやすいパン、お菓子、料理の風味付け(大野養蜂園)
とち(トチノキ) まるくあっさり(大野養蜂園)。独特の力強い甘さ(小森養蜂園の販売ページ)生産者で説明が分かれるホットミルク、トースト(大野養蜂園)、煮物(黒田養蜂園)
百花蜜 季節や地域で変わる。芳醇な香りと深みのある味わい(山田養蜂場)蜜によるそのまま、トースト、コクを出したい煮魚(山田養蜂場)
くり(栗) 甘さ控えめでコクのあるビターな味わい、独特の香り(かの蜂)ややしにくい好みが分かれる個性派(かの蜂)
マヌカ 爽やかなハーブの香りと濃厚でコクのある味わい(山田養蜂場)—等級(MGO・UMF)で選ぶ
そば 黒色で独特の苦味(千葉県)。黒糖のような濃厚で個性的な味わい(山田養蜂場)しやすい濃い味付けの料理(千葉県)、肉料理やお菓子づくり(山田養蜂場)

色の目安は、出典の説明(淡色・淡黄色・赤黒い・黒褐色など)と商品の写真をもとにした、おおよその位置です。同じ花でも採れた年・地域・時期で変わります。「—」は、結晶しやすさを示す公式の説明が見つからなかったものです。

表の14種類のほかにも、全国はちみつ公正取引協議会はアルファルファ、ハギ、ベニバナを、一般に売られているはちみつとして挙げています。千葉県では、南房総で採れる濃い甘さのビワのはちみつも紹介されています。

表の花の多くを、90gずつ選んで試せます。れんげ・菜の花・そば・シナ・とち・アカシア・クローバー・クリ・オレンジ・ラベンダーなど30種以上から5種類(送料無料)。

クセが少なく食べやすい、淡い色のはちみつ

はじめての1本や、料理・飲み物に広く使いたいときは、淡い色の蜜が向いています。千葉県は「食べやすさで選ぶなら」として、レンゲ・アカシア・さくらを挙げています。

アカシア:淡白でやさしい香り、結晶しにくい

アカシアのはちみつの蜜源は、植物名でいうとニセアカシア(ハリエンジュ)です。全国はちみつ公正取引協議会は、代表的な単花蜜として「淡色で淡白な味とやさしい香り」と説明しています。山田養蜂場は、透明感のある淡黄色で、クセのない繊細な味わいから「はちみつの女王」とも呼ばれると紹介しています。

果糖の割合が多いため、寒い時期でも固まりにくいのが大きな特徴です(全国はちみつ公正取引協議会)。パン、ヨーグルト、紅茶のほか、料理の甘みづけにも使いやすい蜜です(千葉県・山田養蜂場)。ニセアカシアは北アメリカ原産の木で、初夏に咲き、開花期が短く風雨に弱いとされます(日本養蜂協会)。

国産のアカシアを選ぶなら

北信濃養蜂場 なごみつ 長野市産あかしあはちみつ 300g

北信濃養蜂場 なごみつ 長野市産あかしあはちみつ 300g

種類
国産アカシア
産地
長野県長野市
価格
3,590円(100gあたり1,197円)
  • 長野市で採れたアカシアのはちみつ
  • ほかの地域の蜜とブレンドしていないと表示
  • 楽天市場の評価は4.90

長野市の北信濃養蜂場が採ったアカシアのはちみつで、ほかの地域の蜜とブレンドしていないと表示しています。楽天市場の評価は4.90と高く、国産の単花蜜を試したい人に向いています。

同じアカシアでも、採れた国によって価格は大きく違います。100gあたりで比べると、次のとおりです。

アカシアのはちみつ:産地別の100gあたりの価格
  • 国産(長野市)北信濃養蜂場 300g 1,197円
  • ハンガリー産MY HONEY 500g(Amazon) 540円
  • 中国産武州養蜂園 花の露 500g×2本 285円

各ショップの表示価格(税込)から100gあたりを計算。送料とポイントは含みません。棒が長いほど高い。

国産は中国産の約4倍の価格です。農林水産省の資料でも、国産のはちみつの価格は生産コストの違いもあり、中国産の数倍とされています。毎日たっぷり使うなら輸入、産地にこだわるなら国産、と使い分けるのも一つの方法です。

ハンガリー産・非加熱

MY HONEY アカシアハニー 500g

2,700円〜(100gあたり540円)

毎日使う量をお得に

武州養蜂園 アカシア蜂蜜 花の露 500g×2本

2,849円〜(100gあたり285円)

れんげ:まろやかで、日本で親しまれてきた味

千葉県は、れんげのはちみつを「日本を代表するはちみつ」と紹介しています。昔から冬の水田にれんげが植えられていたため、各地で採られてきました。味はまろやかでクセが少なく、ヨーグルトに入れたり、お菓子づくりで砂糖の代わりに使ったりするのに向いています。

山田養蜂場は、ふっくらとした口あたりと、やさしく上品な香りと甘みが特徴だとしています。一方で、国内ではれんげ畑が減り、国産のれんげ蜜はごくわずかしか採れなくなっています。農林水産省の集計では、蜜源として使われたれんげの面積は、2016年の約8,400haから2024年は約2,600haになりました(一部の県で調査の中止や再開があり、数字は厳密には連続していません)。

国産のれんげを選ぶなら

渡辺養蜂場 国産 純粋はちみつ 便利容器500g(れんげ畑から届きました)

渡辺養蜂場 国産 純粋はちみつ 便利容器500g(れんげ畑から届きました)

種類
国産はちみつ(れんげ畑で採蜜・愛媛県産)
産地
愛媛県(松山市の渡辺養蜂場)
価格
3,748円(100gあたり750円)
  • 愛媛県産のれんげのはちみつ(商品名は「れんげ畑から届きました」)
  • 注ぎやすいプラ容器の500g。送料無料
  • 同じ店に、みかん畑の蜜もある

愛媛県の渡辺養蜂場が、れんげ畑から採った蜜です。注ぎやすい容器の500gで、送料無料。楽天市場のレビューは100件以上あります。同じ店には、みかん畑の蜜もあるので、2つを食べ比べることもできます。

結晶しやすさは、全国はちみつ公正取引協議会の説明ではアカシアの次で、中くらいです。ただし、生産者の中には「結晶しやすい」と表示しているところもあり(大野養蜂園)、気温や保存のしかたでも変わります。

クローバー:クリーミーで、やさしい甘さ

クローバー(シロツメクサ)はヨーロッパ原産の草で、北海道では重要な蜜源です。日本養蜂協会の資料では、蜜は淡黄色とされています。山田養蜂場は、ニュージーランド産のクローバーはちみつを「クリーミーな口どけと、ふんわりやさしい甘さ」と説明しています。

千葉県は、ヨーグルトに合うはちみつとして、りんごとクローバーを挙げています。輸入品には、ハニーバレーの「プレミアム クローバーハニー」のように、商品名に「クリーミー」とある商品もあります。

クリーム状のクローバーを試すなら:ニュージーランドのハニーバレーの500g。楽天市場のレビューは90件以上です。

菜の花(なたね):コクがあり、とても結晶しやすい

菜の花のはちみつは、クリーミーなコクのある味で、パンに塗ったり、スパイスを効かせた肉料理に使ったりするのに向いています(千葉県)。果糖よりもブドウ糖の割合が高く、非常に固まりやすい性質があります。日本養蜂協会も、ブドウ糖の多い蜜(なたねなど)ほど結晶しやすいとしています。

白く固まっても品質は変わりません(全国はちみつ公正取引協議会)。九州蜂の子本舗(花の道)は、長野地方で採った菜の花の蜜を「まろやかでほのかな香り」と説明しています。

国産の菜の花はちみつを少量から:花の道の140g(1,620円)。同じシリーズに、さくら・れんげ・そばなど全10種があります。

香りを楽しむはちみつ(柑橘・ハーブ・果樹の花)

色は淡めでも、花の香りがはっきり感じられる蜜もあります。そのまま味わったり、紅茶やお菓子の香りづけに使ったりすると、違いがわかりやすくなります。

みかん・オレンジ:柑橘の酸味と強い香り

全国はちみつ公正取引協議会は、一般に売られているはちみつとして「ミカン(オレンジ)」を挙げています。千葉県は、みかんのはちみつを「柑橘系特有の酸味と強い香りが特徴」と紹介し、パンに塗るほか、紅茶との相性がよいとしています。

国産のみかん蜜は、みかんの産地が多い西日本で採られます(千葉県)。日本養蜂協会の資料では、ウンシュウミカンは初夏に咲き、主な産地は和歌山、愛媛、静岡などです。ただし花の時期が短く、天気の影響を受けやすいとされています。農林水産省の集計では、2024年に蜜源として使われたみかんの面積は約29,800haでした。

輸入品では、メキシコ産のオレンジのはちみつがよく売られています。山田養蜂場は「フルーティーな味わい」「甘い香り」と説明しています。

国産のみかん蜜を選ぶなら

たけひこオレンジ農園 農園直送 国産有田みかん蜂蜜 600g

たけひこオレンジ農園 農園直送 国産有田みかん蜂蜜 600g

種類
国産みかん蜂蜜
産地
和歌山県産(販売は有田郡広川町のたけひこオレンジ農園)
価格
3,580円(100gあたり597円)
  • 有田みかん(温州みかん)・レモン・デコポンなどの花の蜜
  • 「全く加工されていない100パーセント純粋蜂蜜」と表示
  • 楽天市場の評価4.67(39件)

和歌山・有田のみかん農園から直送される、国産のみかん蜂蜜です。有田みかんやレモン、デコポンなどの花から採れた蜜で、600g入り。楽天市場の評価は4.67です。

メキシコ産のオレンジ蜜なら:山田養蜂場の楽天市場公式ショップで、300gが2,700円です。

ラベンダー:お菓子の香りづけに

千葉県は、お菓子の香りづけや隠し味に向くはちみつとして、ラベンダーとローズマリーを挙げています。杉養蜂園はブルガリア産のラベンダー蜜を「優しい香りと品の良い甘み」「コクのある甘みもありながら、後味はさっぱり」と説明しています。

楽天市場で「ラベンダー はちみつ」と検索すると、出てくるのはブルガリア、スペイン、フランス、ポルトガルなどの輸入品が中心でした。はちみつの表示のルール(公正競争規約)でも、ラベンダーの蜜は、しょ糖の上限が一般のはちみつより高く決められていて、少し性質の違う蜜として扱われています。

ラベンダー蜜を試すなら:杉養蜂園のブルガリア産、200gの瓶入りです。

シナノキ(菩提樹):ハーブのようなさわやかな香り

日本に自生する菩提樹の仲間はシナノキと呼ばれ、初夏から夏に淡黄色の小さな花をつけます(金澤やまぎし養蜂場・日本養蜂協会)。日本養蜂協会の資料では、トチノキと並ぶ日本の山の代表的な蜜源で、養蜂家は「アカシナ」とも呼びます。十勝ベリーファームによると、北海道の山に多く分布しています。

十勝ベリーファームは、北海道産のシナのはちみつを「ハーブのような香りや、スッとするミントのような感覚と濃厚な後味」と説明しています。大野養蜂園は、紅茶に入れるとハーブティーのようなさわやかな風味が楽しめるとしています。結晶はしやすいほうです。

シナノキ(菩提樹)を選ぶなら

十勝ベリーファーム 純粋 シナハチミツ(菩提樹)北海道産 300g(150g×2)

十勝ベリーファーム 純粋 シナハチミツ(菩提樹)北海道産 300g(150g×2)

種類
国産シナノキ(菩提樹)
産地
北海道
価格
2,700円(100gあたり900円)
  • 北海道の山に多いシナノキ(菩提樹)の花のはちみつ
  • 商品ページの説明は「ハーブのような香り」「スッとするミントのような感覚」
  • 150gのスタンドパック(チューブ容器)が2つ。送料無料

北海道・十勝のハスカップ農園が販売する、北海道産のシナのはちみつです。150gのスタンドパックが2つで送料無料。お店は、コーヒーやミントティー、味の濃いチーズとの組み合わせをすすめています。

りんご:フルーティーな香り

りんごは、日本養蜂協会が国内で採れる主な単花蜜の一つに挙げている花です。長野市の北信濃養蜂場は、りんごの花から採れたはちみつを「フルーティーな香りと味わい」と説明しています。千葉県は、ヨーグルトに合うはちみつとして挙げています。

りんご産地の青森、長野、茨城などの養蜂場が、地元のりんご園で採った蜜を出しています。

長野市産のりんご蜜

北信濃養蜂場 長野市産りんごはちみつ 200g

2,290円(100gあたり1,145円)

青森県産のりんご蜜

平養蜂場 青森県産りんごはちみつ 500g

3,380円(100gあたり676円)

さくら:ピリッと豊かな香り

さくらも、国内で採れる主な単花蜜の一つです(日本養蜂協会)。栃木県那須の大野養蜂園は、那須野が原の桜から採った蜜を、桜の香りが濃縮した豊かな風味と紹介し、風味を「ピリッと豊かな香り」、結晶を「しやすい」と表示しています。パンやお菓子、料理の風味づけに使えます。

国産のさくら蜜を少量から:大野養蜂園の150g(1,080円・公式通販)。

コクと個性の強い、濃い色のはちみつ

色の濃い蜜は、香りや苦みがはっきりしていて、好みが分かれます。千葉県は「独特な風味、大人向け」のはちみつとして、トチとそばを挙げています。最初は小さな瓶で試すと安心です。

とち(トチノキ):まるい甘さの山の蜜

トチノキは、シナノキと並ぶ日本の山の代表的な蜜源で、初夏に咲きます(日本養蜂協会)。飛騨や十和田湖のほとりに多い木ですが、年によって蜜の出方に差があります。日本養蜂協会は、国内で採れる主な単花蜜として「トチ(マロニエ)」を挙げています。

味の説明は、生産者によって表現がかなり違います。大野養蜂園は「まるくあっさり」で、ホットミルクやトーストに使いやすいとし、岩手県軽米町の小森養蜂園の蜜を扱う販売ページは「独特の力強い甘さ」、黒田養蜂園(栃木)は「ウッディーな味わい」で煮物に向くとしています。結晶についても、「ややしやすい」(大野養蜂園)と「固まりにくい」(小森養蜂園の販売ページ)で説明が分かれます。

岩手県産のとち蜜:軽米町の小森養蜂園の450g。送料無料です。

くり(栗):ほろ苦く、コクのある個性派

くりの花は、採蜜が難しい梅雨どきに咲くため、くりのはちみつは貴重だとされています(大野養蜂園)。くりのはちみつの色は、純度が上がるほど赤黒くなり、風味もほろ苦くなっていくといいます。

かの蜂は、国産の栗蜂蜜を「甘さ控えめでコクのあるビターな味わい」「栗の渋皮のような苦味」があり、お好みも分かれると説明しています。日本養蜂協会も、そばや栗を「クセの強い香りと味を持った花」の例に挙げています。

国産の栗蜂蜜:福島県の養蜂園の蜜を、かの蜂が300gの瓶で販売(1,581円)。

そば:黒く濃厚で、独特の風味

そばのはちみつは、黒色で独特の苦味がある、はちみつの中でも異色の存在です(千葉県)。山田養蜂場は、黒褐色で「黒糖のような、濃厚で個性的な味わい」と説明しています。好みははっきり分かれますが、強い風味を生かして、濃い味付けの肉料理やお菓子づくりに使えます。

そばは夏から秋にかけて咲き、開花期が長いのが特徴です(日本養蜂協会)。国産では北海道などで採られます。色は天候で変わり、年によって薄めになることもあります(かの蜂)。全国はちみつ公正取引協議会の説明では、結晶しやすい蜜の一つです。

そばのはちみつを試すなら

かの蜂 国産 そば蜂蜜 300g(北海道産・瓶)

かの蜂 国産 そば蜂蜜 300g(北海道産・瓶)

種類
国産そば
産地
北海道/販売:福岡県八女市の株式会社アルノ
価格
1,656円(100gあたり552円)
  • 原材料は「国産はちみつ(そば蜂蜜)」、原産は北海道産
  • 夏から秋に咲くそばの花から採れた蜜
  • 色は天候で変わると商品ページに記載

北海道産のそばのはちみつを、福岡県八女市のはちみつ専門店かの蜂が300gの瓶で販売しています。価格は1,656円で、100gあたり600円以下。楽天市場のレビューは60件以上あり、はじめてのそば蜜を試しやすい価格です。

そばのはちみつの注意書き

そばのはちみつには、そばの花粉が含まれています。アレルギー表示の義務はありませんが、アレルギーの原因になるおそれを否定できないため、自主的に注意書きを載せている商品があります(全国はちみつ公正取引協議会)。そばの蜜が混ざった百花蜜にも、同じ注意書きがあることがあります。

マヌカ:ハーブの香りと濃厚なコク

マヌカはニュージーランド原生の植物で、春から夏にかけて白い花を咲かせます。山田養蜂場は、マヌカのはちみつを「爽やかなハーブの香りと濃厚でコクのある味わい」と説明しています。

ほかのはちみつと違い、マヌカは「MGO」や「UMF」という数値(等級)で選ぶのが一般的で、等級が上がるほど価格も上がります。また日本の表示のルールでは、商品名にそのまま「マヌカハニー」と書けるのは、マヌカの蜜が主体の「モノフローラル」と認められたものだけです。詳しくはマヌカハニーのおすすめ(等級・ブランド比較)で解説しています。

マヌカの味をまず試すなら:マヌカヘルスでいちばん手ごろな等級、MGO115+(250g・2,700円)。

単花蜜と百花蜜の違い

アカシアやれんげのように、花の名前がついたはちみつを「単花蜜(たんかみつ)」、花の名前をつけないはちみつを「百花蜜(ひゃっかみつ)」と呼びます。違いをまとめると、次のとおりです。

単花蜜と百花蜜の違い
項目単花蜜百花蜜
意味大部分が特定の花を蜜源とし、その花の特徴をもつはちみつ花の名前をつけないはちみつ。いろいろな花の蜜が混ざる
花の名前つけられる(アカシア、れんげなど)つけられない
味花ごとの特徴がはっきりしている地域や季節ごとの風味。同じ店でも採れた時期で変わる
ほかの花咲き始めや終わりには、ほかの花の蜜も混じる単花蜜どうしをブレンドしたものも百花蜜と表示できる

大事なのは、単花蜜も「その花だけ」でできているわけではないことです。全国はちみつ公正取引協議会は、アカシアはちみつにも、通常は周りに咲いているほかの花の蜜が一部含まれると説明しています。日本養蜂協会は、すべてのミツバチが一つの花に集まるわけではないため、「5〜7割程度の幅で表示されている花の蜜がベースになっていると考えた方がよい」としています。

百花蜜の「百」は、百種類という意味ではありません。「百花繚乱」と同じように数が多いことを表す漢字で、いろいろな種類の花を蜜源とするはちみつという意味です(全国はちみつ公正取引協議会)。

百花蜜:その土地と季節の味

日本養蜂協会は、百花蜜を「ミツバチが活動している地域の味を凝縮させたハチミツ」と表現し、その地方の風土や季節特有の風味をもつとしています。日本だけでも、補助的な蜜源を含めると400種類近い植物があり、組み合わせは無限大です。

山田養蜂場は、百花蜜を「さまざまな花が織りなす芳醇な香りと、深みのある味わい」と説明し、ヨーグルトやトースト、コクを出したい煮魚などをすすめています。採れる季節や地域ごとに味が違い(山田養蜂場)、同じ養蜂場の百花蜜でも色や風味は一定ではありません(大野養蜂園)。

国産の百花蜜を選ぶなら:大正10年創業、香川県の吉田養蜂場の600g。楽天市場とAmazonで買えます。

地元で採れた百花蜜や、その土地ならではの単花蜜は、都道府県ごとのページでも紹介しています。

花の名前を書ける条件(表示のルール)

はちみつの表示には、「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」という業界のルールがあります。景品表示法にもとづいて、全国はちみつ公正取引協議会が運用している自主的なルールです。花の名前については、次のように決められています。

  • 花の名前を書けるのは「全て又は大部分」がその花の蜜のとき

    「アカシアはちみつ」のように花の名前を商品名や原材料名に書くには、その蜜の全部または大部分をその花から採り、その花の特徴をもっていて、さらに採蜜した国の名前を書くことが必要です。

  • 百花蜜には、特定の花の名前や絵を使えない

    いくつもの花の蜜が混ざった百花蜜は、商品名や原材料名に特定の花の名前を書けません。一つの花の蜜だと誤解されるような花の絵も禁止です。いろいろな花を簡略化したデザインなら問題ありません。

  • ブレンドは「5%以上」の単花蜜だけ名前を出せる

    複数の単花蜜を混ぜた場合は、「○○はちみつと○○はちみつのブレンド」と商品名に書けます。ただし、名前を出せるのは重量で5%以上入っている単花蜜だけです。原材料名に、それぞれの割合を書くこともできます。

  • 「名称」の欄には花の名前を書かない

    ラベルの一括表示の「名称」は「はちみつ」などの一般的な名前を書く欄なので、花の名前や「純粋」は書けません。花の名前は、商品名や「原材料名」の欄(例:アカシアはちみつ(ハンガリー))で確かめます。

同じ国の複数の花の蜜を使った商品では、「はちみつ(アカシア、レンゲ、ひまわり)(ハンガリー)」のような書き方も認められています。マヌカだけは例外的に、ニュージーランド政府の基準でマヌカの成分が一定以上ある百花蜜を「マルチフローラルマヌカハニー」と表示できます。

ルールに参加していない会社もある

公正競争規約は、全国はちみつ公正取引協議会の会員などが従う自主ルールです。参加していない会社の商品では、表示のしかたが違うことがあります。ラベルの読み方ははちみつのラベルの見方(純粋・国産・原産国)で詳しく解説しています。

日本ミツバチと西洋ミツバチのはちみつ

花の種類とは別に、蜜を集めたミツバチの種類でも、はちみつは分けられます。日本ではもともと在来種のニホンミツバチが飼われていましたが、明治時代にセイヨウミツバチが輸入されてからは、主にセイヨウミツバチが養蜂に使われています(日本養蜂協会)。お店に並ぶアカシアやれんげなどの単花蜜は、花が一斉に咲く時期に合わせて採った蜜です。

西洋ミツバチと日本ミツバチのはちみつ
項目西洋ミツバチ日本ミツバチ
由来明治時代に輸入。今の養蜂の中心古くから日本にいる在来種。野生種で、人に管理されるのを嫌うとされる
採蜜花の時期に合わせて採蜜でき、単花蜜も作れる採れる量が少なく、年に1度(秋)だけ採蜜する養蜂家もいる
蜜の種類単花蜜(アカシア、れんげなど)と百花蜜いろいろな花の蜜が混ざった百花蜜
集まる量多い西洋ミツバチの5分の1以下とされる

山梨県の公式観光サイトによると、日本ミツバチは飼育がとても難しく、集める蜜の量は西洋ミツバチの5分の1以下。同サイトで紹介されている山梨市の養蜂家は、採蜜を年に1度、秋に行っていて、その蜜は1年かけていろいろな花から集めたものです。岩手県の藤原養蜂場は、日本ミツバチの蜜は習性上いろいろな花の蜜がブレンドされた百花蜜で、一般にコクがあると説明しています。

農林水産省の集計では、令和7年(2025年)の初めの飼育戸数12,150戸のうち、日本ミツバチを飼っているのは6,085戸と約半分です。ところが蜂群の数でみると、全体の約24.2万群のうち日本ミツバチは約2.5万群しかありません。1戸あたりにすると平均4群ほどで(農林水産省の数字から計算)、小さな規模で飼われています。価格も、次のように高めです。

日本ミツバチの蜜と国産の百花蜜:100gあたりの価格
  • 日本ミツバチ藤原養蜂場 150g(岩手) 1,808円
  • 日本ミツバチ蔦川蘭蜂園 150g(広島) 1,200円
  • 日本ミツバチ信州蜂蜜本舗 150g(長野) 2,160円
  • 西洋ミツバチの国産百花蜜吉田養蜂場 600g(香川) 540円

各ショップの表示価格(税込)から100gあたりを計算。送料とポイントは含みません。棒が長いほど高い。

同じ国産の百花蜜でも、日本ミツバチの蜜は100gあたり2〜4倍の価格です。量は少なくてよいので、特別な味を試したい人に向いています。

日本ミツバチの蜜を試すなら

藤原養蜂場 日本みつばちの蜂蜜 たれ蜜 ガラス瓶 150g

藤原養蜂場 日本みつばちの蜂蜜 たれ蜜 ガラス瓶 150g

種類
日本ミツバチのはちみつ(国産)
産地
国産(製造:岩手県盛岡市の藤原養蜂場)
価格
2,712円(100gあたり1,808円)
  • 盛岡の藤原養蜂場(明治34年創業)の楽天市場公式店
  • 日本在来種のミツバチが集めた蜜。原材料は「はちみつ(国産)」
  • まず試せる150gの瓶。送料無料

明治34年創業の盛岡の藤原養蜂場が、日本在来種のミツバチから採った「たれ蜜」です。150gの小さな瓶で、楽天市場の公式店から送料無料で届きます。

広島・宮島の対岸で採蜜

蔦川蘭蜂園 百花和蜜(日本ミツバチ)150g

1,800円(100gあたり1,200円)

長野県産・加熱せずに瓶詰め

信州蜂蜜本舗 日本みつばちの蜂蜜 150g

3,240円(100gあたり2,160円)

色が違う理由と、結晶しやすさの違い

はちみつの色が違う理由は、大きく分けて3つあります。

  • 蜜源の花が違う。色は花の種類によって、淡黄色から黒褐色までさまざまです(農林水産省)。
  • 同じ花でも、採れた時期・天気・地域が違う。同じ蜜源植物でも色は微妙に異なります(山田養蜂場)。そばの蜜は、天候によって例年より薄い色になる年もあります(かの蜂)。
  • 時間と熱で濃くなる。はちみつは糖の反応(メイラード反応)で少しずつ褐色になり、風味も変わります(全国はちみつ公正取引協議会)。高い温度で長く温めても、色が濃くなり香りが弱くなります(山田養蜂場)。

また、結晶すると白っぽく見えます。結晶は、もともと結晶しやすいブドウ糖が、気温が低いときなどに固まる現象です。花によって果糖とブドウ糖の割合が違うため、結晶しやすさも花で変わります(全国はちみつ公正取引協議会)。

結晶しやすさの目安
結晶しやすさ花(蜜源)
しにくいアカシア(協議会)。くりは「ややしにくい」(大野養蜂園)
中くらいれんげ、みかん、クローバー(協議会)
しやすい菜の花、そば(協議会)。さくら、菩提樹も「しやすい」(大野養蜂園)

温度では、15℃前後から結晶しやすくなります(日本養蜂協会)。冷蔵庫の中はそれより低い温度なので固まりやすく、保存は常温が基本です。開けたあとは湿気を吸いやすいため、ふたをしっかり閉め、高温多湿を避けます(全国はちみつ公正取引協議会)。

固まったときの溶かし方

結晶しても品質が悪くなったわけではなく、結晶の有無だけで良し悪しはいえません。溶かすときは、容器のふたを取って湯せんで少しずつ温め、60℃以上にならないように、よくかき混ぜます(全国はちみつ公正取引協議会)。電子レンジなどで急に温めすぎると、とろりとした食感が損なわれます(日本養蜂協会)。

食べ比べセットで好みを探す

香りや苦みの感じ方は人によって違うので、表を読むだけでは好みはわかりません。大きな瓶を何本も買う前に、少量ずつの食べ比べセットで試すと、むだがありません。主なセットを比べました。

はちみつの食べ比べセット
セット入っている種類量と価格
かの蜂 お試しセット国産・外国産の30種以上から5種類を選ぶ90g×5・2,485円(送料無料)
春日養蜂場(岐阜)自社で採った蜜から3種類を選ぶ90g×3・2,900円(送料無料)
太田養蜂場(北海道)アカシア・ホワイトクローバー・百花・オオハンゴンソウ・シナ40g×5・2,800円
渡辺養蜂場(福島)アカシヤ・クローバー・りんご・柿など季節の6種(組み合わせは商品ページで確認)50g×6・4,140円(送料込み)
藤原養蜂場(岩手)菩提樹・センノキ・けんぽなし・やぶからし60g×4・5,612円(送料無料)
武州養蜂園(埼玉)ニュージーランド・ハンガリー・国産・ウクライナの4か国合計1.8kg・6,686円
食べ比べセットの100gあたりの価格
  • かの蜂 お試しセット90g×5 552円
  • 春日養蜂場90g×3 1,074円
  • 渡辺養蜂場(福島)50g×6 1,380円
  • 太田養蜂場40g×5 1,400円
  • 藤原養蜂場60g×4 2,338円
  • 武州養蜂園 世界のはちみつ4本・合計1.8kg 371円

各ショップの表示価格(税込)から100gあたりを計算。棒が長いほど高い。量の少ないセットほど100gあたりは高くなります。

編集部のおすすめ

表の花を自分で選んで比べたい

かの蜂 はちみつお試しセット 90g×5個(30種以上から5つ選べる・瓶入り)

かの蜂 はちみつお試しセット 90g×5個(30種以上から5つ選べる・瓶入り)

種類
はちみつ食べ比べ(国産・外国産から5種を選ぶ)
産地
国産・外国産(選んだ種類による)/販売:福岡県八女市の株式会社アルノ(かの蜂)
価格
2,485円(100gあたり552円)
  • 国産・外国産の30種以上から5種類を選べる(れんげ・菜の花・そば・シナ・とち・アカシア・クローバー・クリ・オレンジ・ラベンダーなど)
  • 90gの瓶が5個。送料無料
  • 楽天市場のレビューは3,000件以上

このページで紹介した花の多く(れんげ、菜の花、みかん、そば、りんご、シナ、とち、アカシア、クローバー、クリ、オレンジ、ラベンダーなど)を、30種以上の中から5種類選べます。90gの瓶が5個で2,485円、送料無料。100gあたり約550円と、少量のセットとしては手ごろで、楽天市場のレビューは3,000件以上あります。

たとえば「アカシア・れんげ・みかん・とち・そば」を選べば、色の淡い蜜から濃い蜜まで、表の流れどおりに味の違いを確かめられます。

岐阜の養蜂場の自家採蜜から3種

春日養蜂場 国産はちみつ 90g×3本(お試し)

2,900円(100gあたり1,074円)

北海道の花5種(シナ・クローバーなど)

太田養蜂場 北海道産はちみつ 40g×5本 食べ比べ

2,800円(100gあたり1,400円)

福島の季節の花6種

渡辺養蜂場 季節のはちみつ6種 各50g

4,140円(100gあたり1,380円)

4か国の蜜をたっぷり比べる

武州養蜂園 世界のはちみつ食べ比べ4本セット

6,686円(100gあたり371円)

1歳未満の赤ちゃんには与えない

はちみつは、種類にかかわらず1歳未満の乳児には与えないでください。1歳未満の乳児がはちみつを食べると乳児ボツリヌス症にかかることがあり、原因となる菌は通常の加熱や調理では死にません(厚生労働省)。食べ比べセットを贈り物にするときも、気をつけてください。

美味しいはちみつを選ぶコツ

「美味しいはちみつ」は、何に使うかで変わります。千葉県は、目的に合わせたはちみつの選び方を次のようにまとめています(あくまで一般的な傾向)。

目的に合ったはちみつの選び方(千葉県)
目的はちみつの種類
食べやすさで選ぶならレンゲ、アカシア、さくら
パン・トーストに塗るならミカン、アカシア、ナタネ、ビワ
お菓子の香り付け、隠し味にはラベンダー、ローズマリー
ヨーグルトに合うのはりんご、クローバー
独特な風味、大人向けトチ、そば
どんな味かを楽しみに選ぶなら百花蜜

あわせて、次の2つを確かめると失敗しにくくなります。

  • 原材料名で花と採蜜国を確かめる。「アカシアはちみつ(ハンガリー)」のように、花の名前と採れた国が書かれています。
  • はじめての花は小さいサイズで。くりやそばのように好みが分かれる蜜は、まず150〜300gくらいか、食べ比べセットで試します。

国産にこだわる人は国産はちみつのおすすめ通販、加熱していない蜜を探す人は生はちみつはどこで売ってる?も参考にしてください。

よくある質問

アカシアとれんげのはちみつは、何が違いますか?

どちらもクセが少ない蜜ですが、アカシアは色が淡く、淡白な味とやさしい香りで、果糖が多いため結晶しにくいのが特徴です(全国はちみつ公正取引協議会)。れんげはまろやかで、やさしく上品な香りがあり、アカシアよりは結晶しやすい蜜です。国内のれんげの蜜源は減っていて、国産のれんげ蜜は少なくなっています。

クセが少なく、はじめてでも食べやすいはちみつは?

千葉県は「食べやすさで選ぶなら」として、レンゲ・アカシア・さくらを挙げています。色の淡い蜜ほど風味がまろやかな傾向があるので、まずは淡い色の蜜から選ぶと失敗しにくくなります。

色が濃いはちみつと淡いはちみつは、どちらが良いのですか?

色で品質の良し悪しは決まりません。色は蜜源の花によって淡黄色から黒褐色までさまざまで(農林水産省)、一般に淡い蜜はまろやか、濃い蜜ほどクセが強い傾向があります(千葉県の百花蜜の説明)。好みと使い方で選んでください。

百花蜜は単花蜜より質が劣りますか?

劣るわけではありません。百花蜜は花の名前をつけないはちみつのことで、いろいろな花の蜜が混ざり、その地方の風土や季節特有の風味をもっています(日本養蜂協会)。同じ百花蜜でも、採れた場所と時期で味が変わります。

はちみつが白く固まりました。傷んでいますか?

傷んでいません。ブドウ糖が結晶したもので、結晶の有無だけで良し悪しはいえません(全国はちみつ公正取引協議会)。溶かすときは、ふたを取って湯せんで少しずつ温め、60℃以上にならないようにかき混ぜます。

日本ミツバチのはちみつは、なぜ値段が高いのですか?

日本ミツバチは人に管理されるのを嫌うため飼育が難しく、集める蜜の量は西洋ミツバチの5分の1以下とされます(山梨県の公式観光サイト)。同サイトで紹介されている山梨市の養蜂家は、採蜜を年に1度、秋だけにしています。国内で飼われている約24.2万群のうち、日本ミツバチは約2.5万群です(農林水産省、令和7年1月1日)。

そばのはちみつに、アレルギーの注意書きがあるのはなぜですか?

そばのはちみつには、そばの花粉が含まれるためです。表示の義務はありませんが、アレルギーの原因になるおそれを否定できないため、自主的に注意書きを載せている商品があります(全国はちみつ公正取引協議会)。同協議会は、そばアレルギーのある人はアレルギー反応が起こるリスクがまったくないとは言えないため、食べるのは避けたほうがよいとしています。

赤ちゃんにはちみつを食べさせてもいいですか?

1歳未満の乳児には、どの種類のはちみつも与えないでください。厚生労働省は、1歳未満の乳児がはちみつを食べると乳児ボツリヌス症にかかることがあり、原因となる菌は通常の加熱や調理では死なないと注意しています。

まとめ

はちみつの味と色は、蜜源の花で大きく変わります。色の淡いアカシアやれんげはクセが少なく、何にでも使いやすい蜜です。みかん・オレンジやシナノキ、ラベンダーは香りを楽しむ蜜、そばやくりは濃いコクと苦みのある個性派です。

花の名前がついた単花蜜も、ほかの花の蜜が少し混ざるのがふつうで、花の名前を書けるのは「全て又は大部分」がその花の蜜のときです。好みがわからないうちは、少量ずつの食べ比べセットで試してから、気に入った花の大きな瓶を選ぶと失敗しません。

5種類を選んで食べ比べ

かの蜂 選べるお試しセット 90g×5

2,485円(100gあたり552円)

クセのないアカシア

北信濃養蜂場 長野市産あかしあ 300g

3,590円(100gあたり1,197円)

やさしい味のれんげ

渡辺養蜂場 愛媛県産れんげ 500g

3,748円(100gあたり750円)

濃い味のそば

かの蜂 北海道産 そば蜂蜜 300g

1,656円(100gあたり552円)

このページの情報源

味・香り・色の説明は、下の公的機関・業界団体・生産者の公式な説明をもとにしています。商品の説明と価格は、各ショップの商品ページ(楽天市場の各店、生産者の公式通販)の表示です。価格は変わることがあるため、購入前に各ショップでご確認ください。